「貯金すらまともにできていませんがこの先ずっとお金に困らない方法を教えてください」(サンクチュアリ出版)というキャッチーなタイトル。
税理士の大河内薫先生と、漫画家の若林杏樹先生がタッグを組んで、出版された通称「お金のお守り本」
・国の制度など難しいことは自分では調べられない
・知っておくべきだと分かってはいるけど、面倒
・税金や保険の難しい本は読みたくない
・投資なんて、何から始めるのか分からない
という思いを持っている方にぜひ読んで欲しい一冊です。
この本は、ギャグ漫画になっていて、登場人物の「あんじゅ先生キャラクター」にはつっこみ所満載!
楽しく、読みやすく、難しい内容も分かりやすいです。
・将来の資金設計を、「今日」から始めるきっかけになる
・分かりやすい所からスタートできる
・将来のお金の不安の原因を理解でき、対策を立てられる
・お金を「守る」とはどういうことかを理解できる
・iDeCoや積み立てNISAを始めてみよう、と行動できる
お金の事をきちんと考える機会がなかった生活から、お金を意識して過ごせる生活に変化していきます。
筆者は、夫や小学生の娘・息子にも、お金を管理していく方法を分かりやすく知って欲しいと思い、この「お金のお守り本」を手に取ってみました。
分かりやすくまとまった内容で、改めて理解が深まりました。
税理士:大河内薫先生 漫画家:若林杏樹先生
大河内薫先生
YouTube、Voicy、書籍出版、講演と、多くのメディアで活躍をされています。
大河内さんの人生をかけての目標は「お金の教育を義務教育にする事」。
「得意技」は
「色んな情報が変わる中で、難しい事を、分かりやすく発信をしていく」
「難しいものを、相手の意見や環境や言葉に結び付けて発信していく」
とVoicyで話しています。
YouTubeでは、税金・保険・年金・投資・確定申告・お金の教育など、テンポよく分かりやすく発信してくれています。
実際の学校でお金の授業もされいます。
「日本語は毎日使うので、国語の授業があるように、毎日使うお金の授業を広めていきたい」という思いで、活動されています。
こどもに向けたYouTubeもとても分かりやすく、親子で学ぶことができます。
大人も改めて理解を深めることができます。
voicyでは、税金やお金の事以外にも、国や企業の将来についてや、働くとはどういうことか、など、難しい課題を、分かりやすいことばで語りかけてくれています。
若林杏樹先生
漫画家
大学職員から脱サラし、2015年フリーの漫画家として活動をされています。
「どんなに難解なことも笑えて理解できる」のがモットー
挿絵イラスト、漫画で、数々の著書を共著。WEB連載やSNS漫画も多数。
「お金のお守り本」も、杏樹先生が、専門家の方から学んだことを、印象に残るコミカルな表現で、解説してくれています。
「お金のお守り本」が分かりやすい理由
・ギャグ漫画である。
・税金、控除、保険、年金、投資の難しい内容について、読者が思っている疑問に、あんじゅ先生が「ナイス質問」を繰り返す所。
・「なんかむずいな~」「複雑だな~」「え~ん、どうすればいいの~(泣)」など読者の心の声をあんじゅ先生が代弁するかのような合いの手がおもしろい。
・かわいいあんじゅ先生のキャラクターが成長していく姿に共感できる。
・あんじゅ先生の、「その質問、私も思ってた」というような質問に共感でき、大河内先生が優しく分かりやすく切り込んでいくやりとりがおもしろい。
・章ごとにまとめやポイントを書いてくれている。
・図や表が多く、要点を理解しやすい。
「お金のお守り本」を読んだ感想
こんな本を、もっと若いうちに知っておけばよかった…
筆者が勤め始めた22歳のころには、税金や社会保険の事は、本当に誰も教えてくれなかったです。
給料から天引きされている、分かりににくい源泉徴収は、分からないのでそのままに…
知らないけど、上司や親に何となく聞きにくい。
「みんなは知っているのだろうか」と質問をためらっていました。
筆者の様に、給料をもらっている会社員は、何となく分かったつもりで過ごしてきた人が多いのではないでしょうか。
本著では、「今ある収入と資金で、どれだけお金と自分を守る力を高めるのか」ということを丁寧に教えてくれます。
・貯金(預金)で現金しか持っていないのはリスク
・税金の仕組みと、国の社会保障の仕組みが分かる
・投資のリスクを知って、正しくお金を守る
・お金に困らないように勉強をするきっかけになる
貯金(預金)の利回りが6%を超えていた時代はもう遥か昔。
貯金だけで現金を持っていると、お金は減っていきます。
「投資」は、投じた資金や資産が将来増えるように行動する事が重要です。
しかし、これほど重要であることを学校では教えてくれません。
お金の話をするのは「汚い」「悪い」というイメージがついている日本。
正しく知って、行動していける力を身に着けることができる一冊です。
「お金のお守り本」は家族に教えたい
筆者は、以前から、大河内薫先生のYouTubeで、お金・税金・保険・投資などを勉強させてもらっていました。
預金だけには頼れない!しっかり家計を見直そう!
特に、税金・投資・副業などの税に関するYouTubeは本当に役に立っています。
・民間保険には最低限しか入らない。必要のない医療保険を解約
・受け取れる年金(老齢・障害・遺族)がいくらくらいかをざっくり調べる
・楽天証券で証券口座を開設
・生活防衛資金を貯めて、iDeCoと積み立てNISAをはじめる
・副業をはじめる
以上のようなことを実践し、
2018年6月から、iDeCoと積み立てNISAに夫婦で月約11万円を積み立てています。
しかし、貯金にはインフレのリスクがあることや、投資信託を選ぶこと、長期的に投資を考える事など、学んだことを分かりやすく夫に伝える力が、筆者にはありませんでした。
伝えようとしても、どうしても難しい表現になってしまうのです。
そんな時にこの「お金のお守り本」が出版され、
これは分かりやすい。夫に紹介しよう!
夫に伝えるきっかけに
夫は、「投資」にはまだまだ消極的というか否定的。
怖いもの、お金が減る、負ける、暴落、などネガティブなイメージを持っています。
夫にも「投資」の必要性を知ってもらい、家族全員で考えて欲しいと思っています。
リスクなどを理解をして投資することで、将来が豊かになり、お金を守る方法も身につきます。
この「お金のお守り本」は、漫画なので、おすすめしやすかったです。
出てくる用語やキーワードを表やイラストで解説してくれており、さらに詳しいことは自分で調べてみようとするきっかけになっています。
子どもに教えていくために
子どものお金の教育にも「お金のお守り本」はおすすめです。
本著に登場する、杏樹先生キャラクターに「かわいい~」と小学生の娘も反応!
漫画なので、「読んでみようかな」という気持ちになります。
小学生には、「税金、投資信託、社会保障」など、本に出てくる用語は、まだまだ難しいかもしれません。
しかし、知らない用語を知れ、親子で話すきかっけになります。
生活の中には、お金に関係することがたくさんあります。
毎日使うお金を無駄にしないようにしたいですね。
日本で暮らし続けていく以上、子どもがお金に困ることがないよう、親子でこの本を読んでみることをおすすめします。
「お金のお守り本」おすすめする理由
今まで、
・国の制度など難しいことは自分では調べられない
・知っておくべきだと分かってはいるけど、面倒
・税金や保険の難しい本は読みたくない
と思っていた方におすすめです。
ギャグ漫画で、おもしろく、難しい内容も分かりやすくまとめられているので、
お金の悩みを解決し、小さく投資を始めるきかっけにしてみてはいかがでしょうか。