親のくらし

40代働くママ。親の健康が心配。心と体を元気にする【お口の健康】を考える

仕事や子供のことばかりになって、親とのコミュニケーションが薄くなっていませんか?

今の自分があるのは、紛れもなく親のおかげであることに感謝して、団塊の世代がアクティブに過ごせるように、親との会話や体験を増やすための時間を積極的に作りたいですね。

40代の働くママは、家族・子どもの事、終わらない家事、任せられている仕事。自分以外の事に自分の時間を使うことがほとんどです。毎日の生活を、忙しいながらもパワフルに送っています。

子育てや家事・仕事が優先になり、なかなか親の健康への具体的な関わりは少ないのが現状だと思います。

ちかもあ

私の親はまだまだ元気!

ですが!気にしておきたい親の健康。特にお口の健康は、体と心の健康に大きく関係します。

この記事を読めば分かる事

・親の生活習慣を知るポイントが分かる

・お口の健康について知る事ができる

・おすすめの口腔ケア用品が分かる

親のお口の健康を考える

親のお口事情はご存じですか?

お口の些細な衰えの繰り返しで心や体の活動が低下していくこともあります。

親が元気なうちに子ども世代がしておくべきことは何でしょうか?

筆者は、言語聴覚士という仕事で、病院での勤務を経て、現在訪問看護ステーションで勤務をしています。

そこでは、飲み込みやお口の問題に直面することが多くあります。超高齢社会と言われ、健康で長生きをする為の活動や支援が数多くあるのは広く知られています。

言語聴覚士である筆者は、在宅訪問の現場で、介護を必要な方の治療や支援を行っています。

お口に関するトラブル(食事、飲み込み、コミュニケーション、口腔ケアなど)は、介護や治療の優先順位が低い傾向にあると感じています。

介護が必要となる前に予防するには、どのように取り組めばよいのかを筆者は日々考えています。

親が元気だからこそ、確認しておくべき所はたくさんあると感じています

お口の健康

お口の働き

発音・会話

 コミュニケーションをとるための、人間らしい働きのうちの1つです。

食べる・飲む

 生きていくために栄養をとる、おいしいものを楽しんで食べる。食事は、命の維持にも関わります。「幸せ」と感じることでもあります。

表情・呼吸

 笑顔や悲しみなどの感情を相手に伝える時、顔や口の動きによって、表情がつくられます。また、命の維持のための呼吸を行う働きもあります。

体と心の健康につながる

お口がきれいで健康でいられることは、全身と心の健康につながっています。食事がとれなくなると、食べる機会が減り、お口の機能が低下してきます

食べられないと栄養やエネルギー、水分が不足します。すると、体力が減り、活動量が減ってきます。

ちかもあ

親の普段を知ることが大事なのね

「 食事がとれなくなってしまう原因」も様々あります。この原因やきっかけを見逃さないように。

分かりやすい原因(病気やケガ、心理的な不安、など)もありますが、「何となくいつもと違う」ような状態に気付ける関わりを持っていることが望ましいです。

お口の機能の衰え

噛む力・飲み込む力

衰えの原因には様々あります。

病気やケガで、お口を動かしにくくなる。

柔らかい食事を食べてばかり食べていると、嚙む力が衰える 。

唾液の分泌量が減ると、噛みにくく・飲み込みにくくなる。   など

加齢による噛む・飲み込む力は、少しずつ低下してきます。本当に少しずつ。

発音・会話

お口には、発音し、会話をする働きがあります。特に、唇、舌、あごなどは、発音に大きな役割があります。

親は普段、どんな相手と、どのくらいの時間話をしているでしょうか?

仲間や知り合いはどのくらいいるでしょうか?

歌やカラオケは好きですか?

どんな趣味や習い事をしていますか?

会話や声を出す機会が減ると、のどやお口の筋肉が衰え、飲み込むことがしにくくなることにもつながります。

ことばを使ったコミュニケーションや会話は、記憶・言語・語彙など認知機能の働きにも大きく影響しています。

日々のたあいもない会話でもよいので、お口の健康や機能を維持させる目的で、親との関わりを持ってみるのはいかがでしょうか。

虫歯・歯周病

定期的な歯科受診を進めてみてください。

かかりつけの歯科医はあるのか。

これまでに歯科受診をしたことはあるのか。

お住まいの自治体で、無料で行っている歯科健診もあると思います。

歯科健診への拒否はなかったとしても「そのうちに行くよ」などと、先延ばしになることがあります。一緒に予約を取るなど、積極的に進めてみてはいかがでしょうか。

最近では、歯周病の認知度は高く、お口のケアを丁寧にしなければならないという習慣はありますが、私の親世代(65歳以上)では、小さい頃から、歯磨きの習慣は定着していなかった方が多いのかもしれません

介護が必要になってから、歯磨きやお口のケアを進めていくことに、抵抗があったり、習慣化することが難しいことが目立ちます。

ちかもあ

後回しになっていることが多いです

親が元気なうちに、お口のケアが習慣化するように、私たち子ども世代から、声かけやコミュニケーションをしていくことが大切であると思います

口臭

口臭は、口腔粘膜上皮や食べかすなどのたんぱく質をお口の中の細菌が分解して発生します。

主な口臭の原因物質は

  • 卵の腐敗臭(硫化水素)
  • 野菜や魚の腐敗臭(メチルメルカプタン)
  • 生ごみ臭(ジメチルサルファイド)

親と会話をしていて、ふっと臭いを感じることがあれば、ケアが不十分であることもあります。

ただ、デリケートな部分でもあるので、直接的に言うのは控えた方がよいですね。

親の生活習慣

意外と詳しく知らない、親の生活習慣。

ちかもあ

親の一日の生活習慣をどこまで把握していますか?

特にこの記事では、「食事」「お口の健康」を中心に、確認したいポイントをお伝えします。

定期的に観察する

お正月やお盆、ゴールデンウイークなど、まとまった連休以外にも、親の元へ顔を出すことをお勧めします

忙しいので中々時間が取れないのが現状だと思います。しなければいけない事もたくさんあるでしょうし。ささいな変化の確認のためにも、時間が取れるとよいですね。

そして、親の事をよく観察して、食事の時の口や体の動き、会話の流暢さなど、少し意識しながら関わると良いと思います。

普段のやりとりや、観察する中では、大きな変化や、状態の悪さなどはほとんどないかと思います。しかし、「明らかにおかしい」と感じる状態では、遅いです。

1日一緒に過ごしてみる

筆者は、義母と同居しています。 また、実家にもほぼ毎日のように行きます。

普段、何時に食事をして、どんなものを、どれくらい食べているのか、おおよそ分かります。好みの食べ物や、買い物先はどこかなど、分かります。

そして、1人で食事をする時は、比較的簡単な食事で済ましてしまうことがあります。同じメニューが続いたり、量が少なくなってしまったり。

電話で聞いたり、時々の帰省では、知ることができないささいな事が、1日過ごしてみると気づくことがあります

親は子どもには心配をかけないように振る舞う優しさがあります。

食事の観察ポイント

食事の量は?

以前の量と比べて、減っているか・増えているかの確認をします。

必要な食事量は、運動量や活動内容によって変わりますし、年齢・性別などよっても違うのですが、「前と比べて明らかに少ない」と感じるようであれば、その理由を聞きだせるような会話を展開するとよいです。

食事の内容は?

栄養素やカロリーなどは、基準や指標がありますので、詳しい内容については省略させて頂きます。

ここでは、食事内容の偏りや重複など(あんぱんばかり、黒豆ばかりなど)の状態を確認することをおすすめします。

食べる事にどのくらい時間がかかる?

30分以上かかっていると、飲み込みや食べる力の衰えを疑うことがあります

食事の量や内容にもよりますが、一度、親と一緒に食事をした時には、少し気にしながら食事を進めてみてください。

「年だから」という理由で、食事の内容や量の変化を「しょうがない」と思うのではなく、よく会話をすることで、 食事の量が少なくなる原因やきっかけを、少しでも早く気づくことができるように注意してみることをお勧めします。

声をかける時のポイント

直接会う時

親のこだわりや習慣を変えることは、ほとんどできない事が多いという実感です。今ある習慣を変えずに、そこに少ーしずつ加えていく。

そこには親子とはいえ、関係性が必要です。

要するに、信頼関係。親子だから、気を使わない所があるのは良いことでもありますが、デリケートでセンシティブな話題は話を進めることは慎重に具体的に進めることが必要なんだと感じます。

親との些細な会話が、お口のトラブル発見の為だけでなく、親の事を知るためのきっかけになります。

意外と親の過去や、 考えを知らないことが多いですね。

そんな親とのコミュニケーションが、のちに私たちの心の支えになると感じています

電話で話す時

例えば、何か用事があって電話をした時、その話以外で、食事の話をすることで、1つ会話を作ることができます。

食事は必ずしています。「今日はご飯たべた?」という質問だと「食べたよ」という返答になります。「何を食べた?」「どこで食べた?」「誰と食べた?」と具体的に聞き、親が答えを選択する要素を会話に入れてあげます。

筆者が、義母と同居し、実家にもほぼ毎日行っている中で感じることは、親は少しだけの変化や体調不良があったとしても、子どもには心配をかけたくないという気持ちから、本当の事をあまり言わないということを実感しています。

親子で一緒に食事を楽しく続けたい。この当たり前の状態が、続くように、普段の会話に、お口の健康・食事についての話を加えていくという心がけが大切だと痛感しています。

おすすめ歯磨きグッズ

歯ブラシを使用してのブラッシングは一般的で、親の世代でも習慣になっている人も多いです。

その習慣に、うまくプラスして、お口をきれいに保つようなアイテムをご紹介します。

歯間ブラシ 

クリニカ アドバンテージ デンタルフロス Y字タイプ(18本入り)

おすすめポイント

・ほとんど隙間のない歯間にも滑らかに入ります。

・持ちやすく、ヘッド部分のカーブがあることで、歯の根元までフロスが入りやすいです。

・120本のミクロ繊維(フロス)が、しっかりしていて、食べかすがごそっと取れます

・フロスを歯間に通すことで、唾液が歯間に届くので、よりすっきりと感じます。

・洗って繰り返し使えます。

・フロスを使ったことがない方も使いやすいです。

ガム歯周プロケア ソフトピック カーブ型 (30本入り) 

おすすめポイント

ゴムタイプなので、歯ぐきに優しいです。

・歯ぐきを優しくマッサージすることもできます。

・ワイヤータイプでは歯ぐきを傷めるかも、と不安のある方に。

・アーチ状にカーブしているので、歯並びに沿って、奥歯に入れやすいです。

・歯の隙間の大きさにあわせて、サイズを選ぶことができます。

・フロスでは細すぎて、隙間の汚れが取れない時に使えます。

くるりーナブラシ 

Oral Care 柄付くるりーナブラシ

全周が毛の球状ブラシです。
おすすめポイント

・入れ歯を外した歯ぐきの粘膜の汚れをきれいにします。

・上あご、舌の表面、頬の裏の粘膜に残った汚れをきれいにします。

・歯ブラシだけではきれいにならない、お口の中全体をきれいにします。

・頬を内側からストレッチをしたり、舌の表面を押したり、お口のトレーニングになります。

粘膜に触れても痛くはありません

・唾液の分泌も促されます。

・お口が引き締まったように、すっきりする感じがあります。

使用を「おしつけたりしない」で、ほんの少しずつ勧めると、取り入れてくれる様になります。

習慣になれば、健康なお口を維持できるでしょう。  

まとめ

これから先も、親子で食事や会話を一緒に楽しみ続けることができるように。

そのために、お口を健康に保つための関わりを考えてみてはいかがでしょうか?